今回のテーマは、巷で話題になっている「グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)」を取り上げていきます。
概要
時間がない方向けの概要としては次の通りです。
- グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)はMirae Asset India Select Top 10+ Indexに連動するように設計されているETF
- グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)にはメリットが2点ある。
- デメリットもある
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)って何?
まずはグローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)の特徴を見ていきます。
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)の特徴は以下のとおりです。
- インドを代表する企業15銘柄にフォーカス
- 9つのセクターにおいて時価総額上位2位に入る銘柄を組入候補銘柄とする
- 浮動株調整済時価総額加重平均方式を採用
- Mirae Asset India Select Top 10+ Indexは毎年6月および12月の第三金曜日に指数構成銘柄および構成比率の見直しを実施
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)とは、グローバルX社が提供するETFです。
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)は「Mirae Asset India Select Top 10+ Index」に連動するように設計されているETFで、2024年5月23日に設定されます(予定)。
Mirae Asset India Select Top 10+ Indexってどんな指数?
Mirae Asset India Select Top 10+ Indexはインドを代表する企業15社で構成されます。
同指数は以下の9つのセクターにおいて時価総額上位2位に入る銘柄を選定します。
選定された銘柄は浮動株調整後の時価総額を加重平均して構成比率が決められます。
原則毎年6月および12月の第三金曜日に指数構成銘柄および構成比率の見直しを実施します。
・金融
・情報技術
・一般消費財・サービス
・生活必需品
・コミュニケーション・サービス
・エネルギー
・素材
・資本財サービス
・ヘルスケア
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)の基礎情報
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)の基礎情報は以下のとおりです。
名称 | グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A) |
設定日 | 2024年5月23日 |
ベンチマーク | Mirae Asset India Select Top 10+ Index |
信託報酬 | 0.715%(税込0.7185%)程度 |
新NISA | 成長投資枠可 |
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)の主要構成銘柄の主要構成銘柄
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)の構成銘柄は以下のとおりです。
銘柄名 | セクター | 構成比率 |
Bharti Airtel Limited | 通信サービス | 12.43% |
Sun Pharmaceutical Industries Limited | ヘルスケア | 11.63% |
Reliance Industries Limited | エネルギー | 10.93% |
ICICI Bank Limited | 金融 | 10.54% |
Tata Consultancy Services Limited | 情報技術 | 10.25% |
Larsen & Toubro Ltd. | 製造業 | 9.24% |
Infosys Limited | 情報技術 | 9.12% |
Hindustan Unilever Limited | 生活必需品 | 8.92% |
Titan Company Limited | 一般消費財 | 8.64% |
HDFC Bank Limited | 金融 | 8.30% |
※Mirae AssetHP参照
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)のチャートで見るパフォーマンス
ベンチマークであるMirae Asset India Select Top 10+ Indexの直近のデータを見ると成長していることがわかります。
ただし、インド1国の15銘柄しか組み込まれておらず、政治リスクや為替リスクなどの影響を受けやすいことから、長期保有にはインドの成長を信じる強い心と投資ルールが必要になるでしょう。
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)のメリット
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)に投資するメリットは以下2点です。
当ETFはかなり尖っているため、「インドの今後の成長を信じている人」「リスクを取って成長性を追い求めたい人」「あれこれ考えずインドの大企業のみに投資したい人」方に向いている商品と考えます。
- 成長著しいインド銘柄のみで構成されるため飛躍が期待できる
- あれこれ考えず当ETFのみでインド企業のみ15社に投資できる
1.成長著しいインド銘柄のみで構成されるため飛躍が期待できる
当ETFを構成するインド銘柄は、人口の力(人口ボーナス)を活かし、インフラや金融面で大きく伸びる可能性を秘めています。
2.あれこれ考えず当ETFのみでインド企業のみ15社に投資できる
当ETFを持てばインド銘柄15社に投資できてしまうことから、あれこれ考えたくない方にとっては非常に手軽なETFと言えます。
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)のデメリット
次にデメリットを見ていきます。デメリットは次の5点です。
- 下落するときは大きく下げてしまう
- 紛争リスクや政治リスク、為替リスク等を秘めている
- 信託報酬が割高
- 分散が効かない
- 設定開始直後であり各種データが無く、出来高も少ないことが予想される
1.下落するときは大きく下げてしまう
メリットの裏返しになってしまうのですが、成長著しいインド銘柄は不況時に影響を受け、大きく値を落としてしまうことが考えられます。
2.政治リスクや為替リスクを秘めている
インドは成長中の国であり、様々なリスクを抱えています。
隣国である中国やパキスタンとの国境をめぐる紛争が絶えず、紛争リスクがあります。
政治においては、「ヒンディ至上主義」を採用していると考えられることや若年層の失業率が大変高いこと、汚職事件が相次ぐこと等、様々な政治リスクを抱えています。
通貨であるルピーですが、インドの政治・経済・社会情勢の不安定化や混乱、また現地規制の変更等により、大きなカントリーリスクを内在しています。そのため、大きな為替変動リスクを負うことが想定されます。
3.信託報酬が割高
グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)の信託報酬率は、年0.715%(税込0.7185%)です。VOOやVTI等と比較すると信託報酬が高いと言わざるを得ません。
4.分散が効かない
インド銘柄15銘柄のみで構成されることから分散が効いているとは言えません。
5.設定開始直後であり各種データが無く、出来高も少ないことが予想される
2024年5月23日に設定され、各種データが出揃っていないことから、様子見の投資家が多いことが予想されます。それに伴い、出来高が少なくなり、狙った価格帯での約定が困難になる可能性があります。
以上が、グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)のデメリットとなります。
まとめ
- グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)は「Mirae Asset India Select Top 10+ Index」に連動するように設計されているETF。
- グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)にはメリットが2点ある。
- デメリットもある。
以上がグローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)の紹介となります。まだあまり情報が無いため、わかり次第追記していきます。次回もお付き合いいただけますと幸いです。