話題沸騰ブルーチップ特化ETFを解説!!グローバルX 革新的優良企業 ETF【178A】編

  • 2024年3月25日
  • 2024年5月1日
  • ETF
ETF
 
キャシー
今回は話題になっている「グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)」を取り上げていくよ!
 
ブルーム
話題になってるけどどんなETFなのかわからないや
 
キャシー
ブルーチップ、いわゆる優良企業に特化したETFだよ!詳しく見ていこう!

今回は巷で話題になっている「グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)」を取り上げていきます。

概要

時間がない方向けの概要としては次の通りです。

 

  1. グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)はMirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Indexに連動するように設計されているETF。
  2. 大型優良企業15社に集中投資
  3. 4つのサブテーマがある

 

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)って何?

まずはグローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)の特徴を見ていきます。

 

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)の特徴は以下のとおりです。

  • 世界をリードする大型優良企業15社にフォーカス
  • 時価総額で銘柄をスクリーニングし、各銘柄・サブテーマの組入れ上限を設定
  • 年2回(4月・10月)銘柄入替及びリバランス

 

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)とは、GlobalX社が提供しているETFの一種です。

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)は「Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Index」に連動するように設計されているETFで、2024年4月10日に設定される予定です。中長期的に成長が期待できるブルーチップと呼ばれる収益・財務的基盤が磐石な優良企業に特化した国内初のETFとなります。

 

Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Indexってどんな指数?

 
ブルーム
Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Indexってなに?
Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Indexとは?

Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Indexは、世界の大型優良企業15社により構成される指数です。

時価総額250億米ドル以上、1日平均売買代金5000万米ドル以上の銘柄の中から、3四半期平均ROCEが+、及び過去5年間の売上高成長率が+である銘柄を組入候補銘柄とします。

 

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)では、以下4つのサブテーマにおいて、時価総額上位2位に入る銘柄を選定し、加えて、上記以外の組入候補銘柄の中から時価総額の大きい順に15銘柄になるまで選定のうえ、合計15銘柄が指数構成銘柄となります。

  • AI/ビッグデータ
  • 半導体
  • ヘルスケア/バイオテクノロジー
  • 次世代モビリティ/バッテリー/再生可能エネルギー

 

 
ブルーム
ブルーチップだけに集中投資するETFって今までなかったかも!

 

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)の基礎情報は次のとおりです。

名称 グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)
運用会社 Global X
ベンチマーク Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Index
信託報酬 0.4125%
設定日 2024年4月10日
構成銘柄数 15
※2024年3月23日時点の情報。

※GlobalX社HP参照。

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)の構成銘柄

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)の構成銘柄は以下に近い形となるかと存じます。

※まだ設定前のためMirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Indexの構成銘柄上位15種を記載しています。
世界をリードする大企業で占められていることがわかります。

 

ティッカー 会社名 構成比率
NVDA NVIDIA(エヌビディア) 10.83 %
ASML  ASML Holding(エーエスエムエル) 8.53 %
META META(メタ) 8.45 %
TSMC 台湾積体電路製造 8.11 %
AVGO Broadcom(ブロードコム) 8.00 %
AMZN Amazon(アマゾン) 7.20 %
MSFT Microsoft(マイクロソフト) 6.83 %
LLY Eli Lilly and Company(イーライ・リリー) 6.60 %
ORCL Oracle Corporation(オラクル) 6.16 %
GOOGL Alphabet Inc. Class A(グーグルクラスA) 5.73 %
CATL Contemporary Amperex Technology Co., Ltd. Class A(寧徳時代新能源科技) 5.14 %
AMGM Amgen(アムジェン) 5.08 %
AAPL Apple(アップル) 5.03 %
ADBE Adobe Incorporated(アドビ) 4.75 %
TSLA Tesla(テスラ) 3.55 %

※2024年3月23日時点の情報。

Mirae Asset Global Indices社HP参照。

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)のメリット

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)に投資するメリットは以下3点です。後ほどデメリットも記載しますが、そのデメリットを考慮しても余りあるメリットがありますので、

「リスクを取って成長性のみを追い求めたい人」、「あれこれ考えずアメリカの大型優良企業のみに投資したい人」には一考の余地があると思います。

 

  1. 値動きが激しいため、大きい値上がりが期待できる
  2. テクノロジー銘柄は今後も成長が期待できる
  3. あれこれ考えず当ETFのみで大型優良企業15社に投資できる

 

 

1.値動きが大きいため大きい値上がりが期待できる

 

構成するビッグテックは景気の影響を大きく受け、成長するときは大きく成長します。特に最近の例で言うと半導体銘柄であるNVIDIAの成長が著しく、2244をけん引しています。

 

 

2.テクノロジー銘柄は今後も成長が期待できる

 

テクノロジー銘柄は無配の企業が多く、配当に回す分を技術投資へ回しています。それを基に新技術を開発し、飛躍を続けるため、今後も成長することが期待できます。

 

3.あれこれ考えず当ETFのみで大型優良企業15社に投資できる

 

当ETFを持てばアメリカの大型優良銘柄15社に投資できてしまうことから、あれこれ考えたくない方にとっては非常に手軽なETFと言えます。

 

 

 

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)のデメリット

次にデメリットを見ていきます。デメリットは次の3点です。

 

  1. 値動きが激しく、下落するときは大きく下げてしまう
  2. 信託報酬が割高
  3. 分散が効かない
  4. 設定開始間もないため各種データが無く、出来高も少ない

 

1.値動きが激しく、下落するときは大きく下げてしまう

 

メリットの裏返しになってしまうのですが、景気の影響を受けるビッグテックは不況時に大きく値を落としてしまいます。それゆえ、ビッグテックを中心に構成される当ETFは不況時には大きく値を下げてしまうことが予想されます。

 

 

2.信託報酬が割高

 

信託報酬率は、年0.4125%(税込)です。NASDAQ100連動商品などに比べるとやはりやや高くなっています。
VOOやVTI等と比較するとやはり信託報酬が高いと言わざるを得ません。

 

3.分散が効かない

 

アメリカの大型優良銘柄15銘柄のみで構成されることから当然ながら分散が効いているとは言えません。

 

 4.設定開始直後であり各種データが無く、出来高も少ない

 

2024年4月10日に設定され、開始間もないことから各種データが出揃っていないことから、様子見の投資家が多いことが予想されます。それに伴い、出来高が少なくなり、狙った価格帯での約定が困難になる可能性があります。

 

以上が、グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)のデメリットとなります。

まとめ

  1. グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)は「Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Index」に連動するように設計されているETF。
  2. グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)には他の銘柄に負けないメリットがある。
  3. デメリットもある

 

グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)を使ったポートフォリオ例

最後に、グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)を使った投資の一例を紹介していきます。

 

基本のグローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)100%ポートフォリオ

特徴:グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)のみで構成される基本的なポートフォリオ。

構成ETF 比率(%)
グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A) 100

 

 

革新ポテンシャル重視ポートフォリオ

特徴:リーディング企業に重点を置き、グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)を中心にして、テクノロジー株のポテンシャルを最大限に活用する。

構成ETF 比率(%)
グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A) 50
QQQ(Invesco QQQ Trust Series 1) 25
VGT(Vanguard Information Technology Index Fund ETF) 25

 

革新アグレッシブポートフォリオ

特徴:積極的にリスクを取り、革新企業主体のポートフォリオでパフォーマンスを追及する。

構成ETF 比率(%)
グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A) 45
TECL(Direxion Daily Technology Bull 3X Shares ETF) 30
SOXL(Direxion Daily Semiconductor Bull 3X Shares) 25

 

 

革新企業セクター分散ポートフォリオ

特徴:革新企業と各セクターのバランスを取りながら、安定的な成長と収益性を確保する。

構成ETF 比率(%)
グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A) 45
VHT(Vanguard Health Care Index Fund ETF) 25
VDC(Vanguard Consumer Staples Index Fund ETF) 15
VPU(Vanguard Utilities Index Fund ETF) 15

 

成長株とイノベーションハイディフェンシブポートフォリオ

特徴:革新的な企業に重点を置きながら、成長株と安定的な債券、公益事業株を組み合わせ、ポートフォリオのリスクを軽減する。

構成ETF 構成比率(%)
グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A) 40
VIG(Vanguard Dividend Appreciation Index Fund ETF) 20
AGG(iShares Core US Aggregate Bond ETF) 20
VPU(Vanguard Utilities Index Fund ETF) 20

 

 

 

人により取れるリスクは異なりますので、どの投資戦略が良いかは一概に言えません。

上記ポートフォリオ案が参考になれば幸甚です。

 

以上がグローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)の紹介となります。まだあまり情報が無いため、わかり次第追記していきます。次回もお付き合いいただけますと幸いです。