話題沸騰米ビッグテック特化ETFを解説!!グローバルX US テック・トップ20 ETF【2244】編

  • 2024年3月24日
  • 2024年5月1日
  • ETF
ETF
 
キャシー
今回は話題になっている「グローバルX US テック・トップ20 ETF【2244】」を取り上げていくよ!
 
ブルーム
話題になってるけどどんなETFなのかわからないや
 
キャシー
ビッグテックに特化したETFだよ!詳しく見ていこう!

今回は巷で話題になっている「グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)」を取り上げていきます。

概要

時間がない方向けの概要としては次の通りです。

 

  1. グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)はFactSet US Tech Top 20 Indexに連動するように設計されているETF。
  2. メリットが4点ある。
  3. デメリットもある。
  4. グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)を使ったポートフォリオ例もあるよ。

 

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)って何?

まずはグローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)の特徴を見ていきます。

 

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)の特徴は以下のとおりです。

  • 世界をリードする米国のビッグテックにフォーカス
  • 時価総額及び流動性基準で銘柄をスクリーニングし、各銘柄・サブテーマの組入れ上限を設定(1銘柄当たり上限8%、1つのサブテーマ当たり上限25%。この条件内で時価総額加重平均)
  • 年2回(6月・12月)銘柄入替及びリバランス
  • 中国、香港に本社がある企業は除外

 

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)とは、GlobalX社が提供しているETFの一種です。

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)は「FactSet US Tech Top 20 Index」に連動するように設計されているETFで、2023年4月13日に設定されました。中長期的に成長が期待できるテクノロジー関連分野に特化した国内初のETFとなります。

 

FactSet US Tech Top 20 Indexってどんな指数?

 
ブルーム
FactSet US Tech Top 20 Indexってなに?
FactSet US Tech Top 20 Indexとは?

FactSet US Tech Top 20 Indexは、米国を代表するテクノロジー関連企業20社で構成される株式インデックスで、NASDAQに上場している各テクノロジー関連銘柄の中で時価総額が大きい20銘柄で構成されます。

 
キャシー
少数精鋭な感じがするね!!

 

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)で扱うテクノロジー関連銘柄とは、以下の産業に関連するビジネスを行う企業を言い、当該ETFのサブテーマとして位置付けられています。
原則として6月と12月の第二金曜日に指数構成銘柄および構成比率の見直しが行なわれます。

  • 自動化(ロボティクス)
  • クラウド
  • コンテンツ/プラットフォーム
  • eコマース
  • 半導体

 

NASDAQ市場に上場する時価総額上位300位かつ1日平均売買代金1億米ドル以上の銘柄の中から、上記で挙げたテクノロジー関連の5つの各テーマにおいて、浮動株調整後時価総額上位3位に入る銘柄を選定します。

次に、浮動株調整後時価総額に基づき、4位以下の銘柄をランク付けし、20銘柄に達するまでテーマに関係なく上位の銘柄を選定することが特色となります。

 

つまりテクノロジー分野の時価総額の大きい銘柄(ビッグテック)20銘柄を選定し、集中投資するETFといえます。

 
ブルーム
ビッグテックだけに集中投資するETFって今までなかったかも!

 

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)の基礎情報は次のとおりです。

名称 グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)
運用会社 Global X
ベンチマーク FactSet US Tech Top 20 Index
信託報酬 0.4125%
構成銘柄数 20
※2024年3月23日時点の情報。

 

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)の主要構成銘柄

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)の構成銘柄は以下のとおりです。
世界をリードするビッグテックで占められていることがわかります。

 

ティッカー 会社名 構成比率
NVDA NVIDIA(エヌビディア) 11.58 %
AMZN Amazon(アマゾン) 8.28 %
AVGO Broadcom(ブロードコム) 7.95 %
META META(メタ) 7.95 %
MSFT Microsoft(マイクロソフト) 7.47 %
AAPL Apple(アップル) 6.52 %
GOOGL Google(グーグル) 5.98 %
TSLA TESLA(テスラ) 5.76 %
INTU Intuit (インテュイット ) 5.70 %
PDD PDD Holdings(PDDホールディングス) 4.90 %

※2024年3月23日時点の情報。

Bloomberg社HP参照。

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)のチャートで見るパフォーマンスは?

 

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)の設定日(2023年4月13日)以来チャートを見てみましょう。

まだ設定から間もない当ETFですが、ビッグテックの堅調な業績を反映し、成長が見て取れます。
ただし、20銘柄しか組み込まれていないため、特定の銘柄のパフォーマンスの影響を受けやすいことから、ホールドにはビッグテックを信仰する強い心と投資ルールが必要になるでしょう。

 

VOOとQQQ、グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)を比較すると直近1年ではコロナから明け、ビッグテックが軒並み絶好調だったことから、大きくアウトパフォームしています。

 

 ※Googleファイナンスから引用。

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)のメリット

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)に投資するメリットは以下4点です。後ほどデメリットも記載しますが、そのデメリットを考慮しても余りあるメリットがありますので、

「アメリカのビッグテック及び技術革新を信じている人」、「リスクを取って成長性のみを追い求めたい人」、「あれこれ考えずアメリカのビッグテックのみに投資したい人」には一考の余地があると思います。

 

  1. 値動きが大きいため大きい値上がりが期待できる
  2. テクノロジー銘柄は今後も成長が期待できる
  3. あれこれ考えず当ETFのみでビッグテックのみ20社に投資できる
  4. リバランス性に優れている
  5. 新NISAで積立投資ができる

 

 

1.値動きが大きいため大きい値上がりが期待できる

 

構成するビッグテックは景気の影響を大きく受け、成長するときは大きく成長します。特に最近の例で言うと半導体銘柄であるNVIDIAの成長が著しく、2244をけん引しています。

 

 

2.テクノロジー銘柄は今後も成長が期待できる

 

テクノロジー銘柄は無配の企業が多く、配当に回す分を技術投資へ回しています。それを基に新技術を開発し、飛躍を続けるため、今後も成長することが期待できます。

 

3.あれこれ考えず当ETFのみでビッグテックのみ20社に投資できる

 

当ETFを持てばビッグテック20社に投資できてしまうことから、あれこれ考えたくない方にとっては非常に手軽なETFと言えます。

 

4.リバランス性に優れている

 

FANG+に投資をすると、4企業(Facebook(META)、Amazon、Netflix、Google)はほぼ固定されると考えられる一方、グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)は固定組入の設定は特になく、年2回リバランスされることから、構成銘柄の組み換えによりパフォーマンスが改善する可能性があります。

 

5.新NISAで積立投資ができる

 

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)は新NISA成長投資枠に採用されていることから、長期的な資産形成を目指すことができます。

 

 

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)のデメリット

次にデメリットを見ていきます。デメリットは次の3点です。

 

  1. 値動きが激しく、下落するときは大きく下げてしまう
  2. 信託報酬が割高
  3. 分散が効かない

 

1.値動きが激しく、下落するときは大きく下げてしまう

 

メリットの裏返しになってしまうのですが、景気の影響を受けるビッグテックは不況時に大きく値を落としてしまいます。それゆえ、ビッグテックで構成される当ETFは不況時には大きく値を下げてしまうことが予想されます。

 

 

2.信託報酬が割高

 

信託報酬率は、年0.4125%(税込)です。NASDAQ100連動商品などに比べるとやはりやや高くなっています。
VOOやVTI等と比較するとやはり信託報酬が高いと言わざるを得ません。

 

3.分散が効かない

 

ビッグテック20銘柄のみで構成されることから当然ながら分散が効いているとは言えません。

 

 

以上が、グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)のデメリットとなります。

まとめ

  1. グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)は「FactSet US Tech Top 20 Index」に連動するように設計されているETF。
  2. グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)には他の銘柄に負けないメリットがある。
  3. デメリットもある

 

グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)を使ったポートフォリオ例

最後に、グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)を使った投資の一例を紹介していきます。

 

基本のグローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)100%ポートフォリオ

特徴:グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)のみで構成される基本的なポートフォリオ。

構成ETF 比率(%)
グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244) 100

 

テクノロジー・ポテンシャル重視ポートフォリオ

特徴:リーディング企業に重点を置き、グローバルX US テック・トップ20 ETFを中心にして、テクノロジー株のポテンシャルを最大限に活用する。

構成ETF 比率(%)
グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244) 50
QQQ(Invesco QQQ Trust Series 1) 25
VGT(Vanguard Information Technology Index Fund ETF) 25

 

グロースフォーカステクノロジーポートフォリオ

特徴:成長性の高いテクノロジー株に重点を置き、リスクとリターンのバランスを取る。

構成ETF 比率(%)
グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244) 45
ARKK (ARK Innovation ETF) 30
VUG(Vanguard Growth Index Fund ETF) 25

 

 

テクノロジーフォーカスセクター分散ポートフォリオ

特徴:テクノロジー株と各セクターのバランスを取りながら、安定的な成長と収益性を確保する。

構成ETF 比率(%)
グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244) 45
VHT(Vanguard Health Care Index Fund ETF) 25
VDC(Vanguard Consumer Staples Index Fund ETF) 15
VPU(Vanguard Utilities Index Fund ETF) 15

 

テクノロジー重視ハイディフェンシブポートフォリオ

特徴:テクノロジー株の成長性と、債券や金といったディフェンシブ資産の安定性を組み合わせ、ポートフォリオのリスクを軽減する。

構成ETF 構成比率(%)
グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244) 50
GLD(SPDR Gold Shares) 30
BND(Vanguard Total Bond Market Index Fund ETF) 20

 

 

 

人により取れるリスクは異なりますので、どの投資戦略が良いかは一概に言えません。

上記ポートフォリオ案が参考になれば幸甚です。

 

以上がグローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)の紹介となります。次回もお付き合いいただけますと幸いです。