米ビッグテック特化投資信託を解説！！一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】編

今回は巷で話題になっている「一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】」を取り上げていきます。

概要

時間がない方向けの概要としては次の通りです。

1. 一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】はFactSet US Tech Top 20 Indexに連動するように設計されている投資信託。
2. メリットが6点ある。
3. デメリットもある。
4. 一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】を使ったポートフォリオ例もあるよ。

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】って何？

まずは一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】の特徴を見ていきます。

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】の特徴は以下のとおりです。

• 世界をリードする米国のビッグテックにフォーカス
• 時価総額及び流動性基準で銘柄をスクリーニングし、各銘柄・サブテーマの組入れ上限を設定（1銘柄当たり上限8%、1つのサブテーマ当たり上限25％。この条件内で時価総額加重平均）
• 年2回（6月・12月）銘柄入替及びリバランス
• 中国、香港に本社がある企業は除外

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】とは、大和アセットマネジメント株式会社が提供している投資信託で、「FactSet US Tech Top 20 Index」に連動するように設計されています。米国を代表する大型の20銘柄に「グローバルＸ US テック・トップ20 ETF（2244）」を通じて投資します。

FactSet US Tech Top 20 Indexってどんな指数？

グローバルＸ US テック・トップ20 ETF(2244)で扱うテクノロジー関連銘柄とは、以下の産業に関連するビジネスを行う企業を言い、当該ETFのサブテーマとして位置付けられています。
原則として6月と12月の第二金曜日に指数構成銘柄および構成比率の見直しが行なわれます。

• 自動化（ロボティクス）
• クラウド
• コンテンツ/プラットフォーム
• eコマース
• 半導体

NASDAQ市場に上場する時価総額上位300位かつ1日平均売買代金1億米ドル以上の銘柄の中から、上記で挙げたテクノロジー関連の5つの各テーマにおいて、浮動株調整後時価総額上位3位に入る銘柄を選定します。

次に、浮動株調整後時価総額に基づき、4位以下の銘柄をランク付けし、20銘柄に達するまでテーマに関係なく上位の銘柄を選定することが特色となります。

つまりテクノロジー分野の時価総額の大きい銘柄(ビッグテック)20銘柄を選定し、集中投資する投資信託といえます。

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】の基礎情報は次のとおりです。

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】の主要構成銘柄

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】の構成銘柄は以下のとおりです。
世界をリードするビッグテックで占められています。

※大和アセットマネジメント株式会社HP参照

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】のパフォーマンスは？

2016年6月末からの推移を見てみましょう。ビッグテックの堅調な業績を反映し、成長が見て取れます。
ただし、20銘柄しか組み込まれていないため、特定の銘柄のパフォーマンスの影響を受けやすいことから、ホールドにはビッグテックを信仰する強い心と投資ルールが必要になるでしょう。

 SP500とNASDAQ100、FactSet US Tech Top 20 Indexを比較するとコロナから明け、ビッグテックが軒並み絶好調だったことから、大きくアウトパフォームしています。

※大和アセットマネジメント株式会社HP参照

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】のメリット

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】に投資するメリットは以下6点です。

「アメリカのビッグテック及び技術革新を信じている人」、「リスクを取って成長性のみを追い求めたい人」、「あれこれ考えずアメリカのビッグテックのみに投資したい人」には一考の余地があると思います。

1. 値動きが大きいため大きい値上がりが期待できる
2. テクノロジー銘柄は今後も成長が期待できる
3. あれこれ考えず当投資信託のみでビッグテックのみ20社に投資できる
4. リバランス性に優れている
5. 新NISAで積立投資ができる
6. 投資信託ならではの強みを活かせる

１．値動きが大きいため大きい値上がりが期待できる

構成するビッグテックは景気の影響を大きく受け、成長するときは大きく成長します。特に最近の例で言うと半導体銘柄であるNVIDIAの成長が著しく、指数をけん引しています。

２．テクノロジー銘柄は今後も成長が期待できる

テクノロジー銘柄は無配の企業が多く、配当に回す分を技術投資へ回しています。それを基に新技術を開発し、飛躍を続けるため、今後も成長することが期待できます。

３．あれこれ考えず当投資信託のみでビッグテックのみ20社に投資できる

当投資信託を持てばビッグテック20社に投資できてしまうことから、あれこれ考えたくない方にとっては非常に手軽な投資信託と言えます。

４．リバランス性に優れている

FANG+に投資をすると、4企業(Facebook(META)、Amazon、Netflix、Google)はほぼ固定されると考えられる一方、一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】は固定組入の設定は特になく、年2回リバランスされることから、構成銘柄の組み換えによりパフォーマンスが改善する可能性があります。

５．新NISAで積立投資ができる

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】は新NISA成長投資枠に採用されていることから、長期的な資産形成を目指すことができます。

６．投資信託ならではの強みを活かせる

投資信託のため、「100円から買える」、「金額指定で買える」、「積立が容易」等の強みを活かし、投資をすることができます。

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】のデメリット

次にデメリットを見ていきます。デメリットは次の3点です。

1. 値動きが激しく、下落するときは大きく下げてしまう
2. 分散が効かない

１．値動きが激しく、下落するときは大きく下げてしまう

メリットの裏返しになってしまうのですが、景気の影響を受けるビッグテックは不況時に大きく値を落としてしまいます。それゆえ、ビッグテックで構成される当投資信託は不況時には大きく値を下げてしまうことが予想されます。

２．分散が効かない

ビッグテック20銘柄のみで構成されることから当然ながら分散が効いているとは言えません。

以上が、一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】のデメリットとなります。

まとめ

1. 一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】は「FactSet US Tech Top 20 Index」に連動するように設計されている投資信託。
2. 一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】には他の銘柄に負けないメリットがある。
3. デメリットもある。

一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】を使ったポートフォリオ例

最後に、一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】を使った投資の一例を紹介していきます。

基本の一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】100％ポートフォリオ

特徴：一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】のみで構成される基本的なポートフォリオ。

テック＆ボンドディフェンスポートフォリオ

特徴：テクノロジーセクターの成長性を活かしつつ、債券を組み合わせてポートフォリオの安定性を高める。。

テック&高配当ディフェンシブポートフォリオ

特徴：テクノロジー株と高配当株、そして債券を組み合わせ、リスクを最小限に抑えつつ堅実なリターンを追求する。

テック&ディフェンシブセクターステディポートフォリオ

特徴：テクノロジー株を基盤にしつつ、公益事業株と消費財株でリスクを抑え、安定した収益を目指す。

テック&半導体エクストリームアグレッシブポートフォリオ

特徴：テクノロジー株に加え、半導体セクターとテクノロジー業界のレバレッジ型ETFで、攻撃的なリターンを目指す。

テック&イノベーションリスクテイカーポートフォリオ

特徴：テクノロジーセクターの成長性を最大限に活かし、イノベーションと半導体業界の高レバレッジを利用して、高いリターンを目指す。

人により取れるリスクは異なりますので、どの投資戦略が良いかは一概に言えません。

上記ポートフォリオ案が参考になれば幸甚です。

以上が一歩先いく US テック・トップ20インデックス【04314243】の紹介となります。次回もお付き合いいただけますと幸いです。